ヨーロッパ建築旅行 2005年6月10日

小野 伸幸

2005年 2月18日 日本出発  19日間の建築めぐりの始まりである。

この旅は、スペイン~イタリア~スイス~フランス~ベルギー~オランダと6カ国20都市を回るものであった。その間200近くもの建物と直に触れることができ、1つのものをゆっくり考えようとする前に、次の建物見学が始まるといった頭と目が回るような旅をしてきた。
今回はその中で感動を受けたものについて綴りたいとおもう。

旅一番のお気に入りの場所は、スイスにあるルツェルン文化センター、展望テラスからの眺望である。これには大いなる感動を受けた。この建物は湖へと大きく張り出す屋根が最大の特徴であり魅力である。ルツェルンの街は、雄大なフィーアヴォルトシュテッテ湖を囲むように開かれた自然豊かなロケーションにある街である。しかし、ルツェルン文化センターは大屋根によって自然の象徴のひとつである大空を遮り、湖と街の眺めだけを大胆に切り取って見せていた。眺めている者にとっては大屋根が作る暗闇により、ルツェルンの街並みや湖が浮かび上がるように眺められた。

それはまるで映画館のスクリーンに映った絵のように見え、たまらなく綺麗であった。

そしてロンシャン教会-ラトゥーレット修道院-サヴォア邸-ラロシュ・ジャンヌレ邸。言わずと知れたコルビジェの代表建築物達。

これらの建築物達は不思議であった。どこで写真を撮ろうが巧く写る、何とも奇妙であるがバランスがとれた空間、スノーホワイト(白)の美しさ、ロンシャン教会を始めとする光の巧みさ、全て最高につきるものであり、自分がコルビジェワールドに引き込まれそうになるそんな物ばかりだった。そして、私は良いもの「すぎる」物を見るのは、未熟な者が見ると危険だと思い知らされた。
それは、「建物がこうすると綺麗で、かっこつけられるよ」と耳打ちするような感じだったからだ。しかしこの出会いは自分にとってバランスの大事さ知る良い機会となった。

強い感動を受けたものは上記のことであるが、今回の旅が2000年前から最新までの建築に触れることができた。そこで自分の知識の浅はかさをしり、さらに建築の奥深さを知った。また過去があり今があることを意識する重要さ知ることとなった。そして過去と現在の二つは途切れることなく繋がっていると強く意識させられた。木の文化である日本でも過去の良さの上に今の建築が作られてほしいと思いながらこの旅を締めくくりたいと思います。

ルッツルン文化センターの展望台よりの眺め ロンシャン教会の内部

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