幸福 輝

ブリューゲル(?)《イカロスの墜落》

随想ブリューゲル(8) ルーヴル美術館のブリューゲル(2) 2015年12月7日

幸福 輝 (国立西洋美術館) かつて、パリは「芸術の都」だった。百年前、ある詩人は「ふらんすに行きたしと思えども、ふらんすはあまりにも遠し」と嘆いたが、これは極東の文学者までも芸術の中心だったパリへ強く憧れていたことを伝えている。ところで、...

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コラム”散歩道”

  • 7-2

    随想ブリューゲル(7) ルーヴル美術館のブリューゲル(1) 2015年10月7日

    幸福 輝 (国立西洋美術館)   今年の春から秋にかけて、東京と京都でルーヴル美術館の所蔵品展がおこなわれた。ご覧になった方も多いのではないかと思う。数年前、「17世紀」をテーマにした同館の所蔵品展が西洋美術館で開催された時の担当...

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    コラム”散歩道”

  • 6-3

    随想ブリューゲル(6) ブリューゲルのカンヴァス画 2015年8月7日

    幸福 輝 (国立西洋美術館) 建築と絵画は大きく異なるが、似ているところがないわけではない。あるコンセプトに基づき、それを具体的な形におこす。次に、さまざまな素材を用いて最終形としてのモノをつくりあげるという点で両者は共通する。意図と用途に...

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    コラム”散歩道”

  • 5-1

    随想ブリューゲル(5) ブリューゲルの版画 2015年6月8日

    幸福 輝 (国立西洋美術館)  恩師のM先生が危篤であるとの知らせを受けたのは、仕事でミュンヘンにいる時のことだった。先生はドイツ・ルネサンスの画家デューラーの専門家として知られ、若き日、ミュンヘンに学んだ。その同じミュンヘンで先生の危篤の...

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  • 鳥罠のある冬景色

    随想ブリューゲル(4) ブリューゲルのこどもたち 2015年3月27日

    幸福 輝 (国立西洋美術館)  「美術館に勤務しています」と答えると、「素敵なお仕事ですね」と返されることがよくあった。こう言われて悪い気はしないが、無論、お世辞というか社交辞令である。言った人も言われたほうも、何が素敵なのかはわからない。...

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  • 小麦の収穫

    随想ブリューゲル(3) ブリューゲルのイタリア体験 2015年1月28日

    幸福 輝(国立西洋美術館) 今日のヨーロッパで、イタリアはどうも分が悪い。ファッション、グルメ、サッカーなど少なからぬ分野で世界をリードするイタリアではあるが、経済の低迷が伝えられて久しい。都市国家の伝統が強かったこの国は近代国家としての統...

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  • 鍛冶場のある風景

    随想ブリューゲル(2) プラハのブリューゲル 2014年11月27日

    幸福 輝(国立西洋美術館)  1990年、国立西洋美術館で「ブリューゲルとネーデルラント風景画」という展覧会が開かれた。ブリューゲルの《干草の収穫》を中心に、プラハ国立美術館所蔵の風景画58点から構成された小規模な展覧会だったが、日本でブリ...

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  • ピーテル・ブリューゲル《雪の狩人》

    随想ブリューゲル(1) 「農民画家」と「風景画家」 2014年9月30日

    幸福 輝(国立西洋美術館)  ピーテル・ブリューゲルは16世紀フランドルの画家である。現在のベルギーに相当するフランドル地方は、15世紀のヤン・ファン・エイクから17世紀のルーベンスまで数多くの優れた画家を輩出し、ルネサンスからバロックの時...

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    コラム”散歩道”

  • マウリッツハイス美術館展(2012年)広報用ポスター

    フェルメールはお好きですか。 2012年8月27日

    幸福 輝(国立西洋美術館)  フェルメールが大変な人気である。その宣伝ポスターで、この画家の《青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)》を「世界で最も有名な少女」と謳った「マウリッツハイス美術館展」が開かれている東京都美術館には、連日、大勢...

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    コラム”散歩道”

  • ようこそアムステルダム国立美術館へ

    「創る人」と「創らせる人」 2012年8月27日

    幸福 輝(国立西洋美術館)  2009年の山形国際ドキュメンタリー映画祭に出品され、その後、一般公開もされた「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」という映画をご存じだろうか。アムステルダム国立美術館と多少の関わりがあったせいだろうか(実際...

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  • 23-1b

    「世界の言葉」と「地方の言葉」 (2) 2012年4月9日

    幸福 輝(国立西洋美術館) 美術館におけるナショナリズムの典型的な例を、例えば、ルーヴル美術館の展示に見ることができる。ここでは絵画部門に限定して話をすることにしたいが、ルーヴル美術館の展示は、徹底した「画派主義」である。「画派主義」という...

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  • 23-2b

    「世界の言葉」と「地方の言葉」 (1) 2012年4月9日

    幸福 輝(国立西洋美術館) 「音楽は世界の言葉」という言い方がある。たとえ、言葉がわからなくても、文化的・歴史的背景を知らなくても、ひとつの音楽が伝えるメロディーや曲想が遠い異国の人々の心をつかむことがあるといった意味であろう。歌詞の正しい...

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